眼下の敵vs頭上の敵機

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コメント

  1. Ta 152H-1 より:

    Twelve o’clock high ですね。

    グレゴリー ペック主演で、WWIIドイツ本土爆撃をするB-17爆撃機隊を扱った佳作です。

    1943年、まだ連合軍側が大陸上空の制空権を確保できず、出撃によっては10%以上の消耗率が続くこともあった頃のこと。やはり損耗が激しく著しく士気の下がった931爆撃機隊の隊長になったペックが部隊を立て直すもやがて自らも疲弊の果てに…、という話。

    あ、モノクロ作品です。

    飛行シーンは実際の記録映像で少し単調で画質も悪いので、航空戦争映画を期待すると外します。多少なりとも反戦的な(勝利した側も多くの犠牲者を出し、生き残った人も深く傷ついてるという)メッセージはありますが、連合国側として戦争に参加した人間が自らの正義を信じ正しい戦争をしたんだという当時の人々の意識もストレートに出ていると思う。1980年代以降の戦争映画に蔓延するエセヒューマニズム臭さが少なく、当時の雰囲気みたいなものはよく表現できると思う。

    以下、余談。

    12時方向高位という原題は、当時のB-17は正面の防御武装が他の部位と比べると相対的に弱く、迎撃してくるドイツ空軍の戦闘機が、編隊の指揮機を狙い正面(12時方向)から正対してきたことから。

    当時の爆撃機の迎撃のセオリーは後上方、あるいは後下方から近づき射撃、離脱するのだけど、後方の防御武装が充実しコンバットボックスという密集編隊で弾幕を張るB-17には、この方法では近づき難いうえに被害も大きい。とはいえ、正対すると相対速度は900km/h以上になり射撃のチャンスは一瞬になるし、後方からと比べると薄いとはいえやはり弾幕の中に突っ込むことには変わりない。それでも少しはマシということ。

    爆撃機の大編隊といえども先導する機体を失うと統率が悪くなり、編隊の維持が難しくなる。爆撃機は編隊からはぐれると被害に会う確率が高くなる。まず、編隊を崩し、コンバットボックスを維持できなくなったところを狙う。だから1943年当時、まだ連合軍側爆撃機の被害はかなり大きく、実際に爆撃機搭乗員の士気が大きく落ち込むこともよくあった。

  2. Ta 152H-1 より:

    >Ta 152H-1さん

    詳細な情報ありがとうございました。

    今月はDVDを買いすぎたので、来月買って見たいと思います。

    B-17って正面攻撃されてたんですねぇ。

    (メンフィスベルもB-17でしたっけ?)

    映画見るときの参考にさせていただきます。

    ありがとうございました。

  3. Ta 152H-1 より:

    12時方向高位、って間抜けだな、反省。

    ようは前方上空ってことで、頭上の敵機と言うと、これが直訳というなら正確ではない。映画のタイトルとしての雰囲気はこっちのほうがいいと思うから問題なし、だけど。

    メンフィスベルにせよ、1943年〜44年前半の、まだ護衛戦闘機がドイツ上空まで随伴できなかった時期ですね。

    より危険な任務に就く英雄的行為として取り上げ易いのかな。1944年末頃になると、今風に言えば、戦況は一方的な非人道的な無差別爆撃って感じですからね。

  4. なんか、すばらしい情報でこのスレッドはほぼ完結しちゃってるみたいですが、この映画、私も両方観ました。

    より強い印象で残っているのは、「眼下の敵」の方です。

    潜水艦という狭い空間での息詰まる(実際に窒息しそうでしたが)時間に、緊張しました。

    「頭上の敵機」は、Ta 152H-1さんの文を読んで、「あー、そんな映画だったっけ」と少し思い出しました。

  5. ヘタレSCSI より:

    「頭上の敵機」ってTVシリーズ化されてませんでしたっけ?

    深夜放送で以前見た事がある気が…。

    確か「爆撃隊」とかいう実も蓋も無い邦題で放送されていた記憶があります。

    冒頭の主題歌?のシーンになると「トゥエルブ・オクロック・ハイ!」とナレーションが入っていたのが印象的でした。

    B17とかの不時着シーンは前述の通り、恐らく実写フィルム? を使用したのか、本当に滑走路に胴体着陸とかしていたので迫力がありました。

  6. 片腰 より:

    昨日「頭上の敵機」見ました.

    「メンフィス・ベル」を先に見ていたので、

    ああ、此処からと思うところが幾つかありました。

    日本も爆撃されたのだなと、、、。

    複雑な思いです。