息子の部屋

はじめまして。

「父の祈りを」、僕も大好きです。

さて、「息子の部屋」。

なんだかエロ雑誌を慌てて隠す、

の図を思い浮かべそうですが、

2001年カンヌ映画祭パルムドール受賞作であります。

物語的には・・・

精神分析医である主人公とその妻、そして長女。

三人が長男の死に直面し、

それぞれの悲しみの受け止め方の違いが、やがて一家に

亀裂をもたらしてゆくシリアスなドラマです。

レッドフォードの「普通の人々」、

マイク・リーの「秘密と嘘」、

これらの作品と比較鑑賞してみるのも面白いです。

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コメント

  1. りんこ より:

    ナンニモレッティの作品にあまり馴染みがないのですが、名作の呼び声高く、観てみました。

    子供がいる方には共感できるのでしょうか。

    淡々としていて、入り込めないままにエンドクレジットになってしまいました。

    でもあとからじわじわときいてくるような作品ですね。

    音楽が非常に印象的で、サントラが欲しくなりました。

  2. 匿名 より:

    >お鶴さん

    確かに、あとから効いてくる感じの作品ですよね。

    普段、日本のドラマやハリウッド映画を見慣れているせいか、

    時々ヨーロッパの映画をみると、淡々としていて

    かなり苦痛を強いられることがありますが、

    観客に迎合しない分、リアリティは鮮明です。

    僕も男の子がいますが、それよりも

    この映画の面白いところは、日頃、人の悩みを聞くことを

    職業にしている精神科医が、自分の悩みを抱えたとき、

    気持ちをどうコントロールしていくのか、という視点だと

    思います。患者と自分の位置がどんどん平等になっていき、

    やがてその立場が逆転していく様を静かに、

    そして繊細に描いている。だから、主人公が最終的に

    精神分析に背を向ける、という行動が自然で説得力があった。

    わざとらしい家族の結束は、ここにはなく、

    息子の死という強烈な傷が人間の心を粉々に壊していくだけです。

    ラスト近く、息子を好きだった少女が家を訪れますが、

    修復不可能だった家族を、他人である彼女はまるで

    接着剤のように繋ぎ合わせていく。

    人間の、愛情の、複雑さをそこに垣間見たような気がします。

    ごめんなさい、つい長くなりましたが、

    音楽もよかったですね。