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トレーニング・デイ

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  1. 2008 年 2 月 21 日 21:39 | #1

    主役の一人である新人刑事の家に朝、

    上司から電話がかかってくる冒頭シーン。

    ここでは主人公が電話で話し、

    キッチンには彼の妻がいて作業をしている。

    ってことで、この場面でイイと思ったのは

    「話の中心になってる者の強調」です。

    このカットで中心になるのは

    当然ながら電話で会話をしている主人公ですが、

    映画では彼は画面手前に立ってて、

    そんで妻は画面の奥のキッチンに立ってる。

    だからこのカットでは二人が映ってるわけだけど、

    話の中心がどこにあるかってことは

    画面を見れば一発で把握出来ると思います

    (さらに妻はキッチンに立って作業をしてるから

    後ろ向きになってて顔が見えないってのも

    画面手前の主人公を引き立たせる要因になってる)。

    そんでこのカットでは立ち位置や顔の向きだけでなく、

    画面手前の主人公には照明を当てて明るくし、

    画面奥の妻は影に立たせ、「明度」の違いでも

    主人公に注目が集まるようにしていました。

    続く

  2. 2008 年 2 月 21 日 21:41 | #2

    続き

    次は、電話を切った主人公と妻が会話をする。

    ってことは、今度は二人が画面の中心になる。

    けど、最初のままだったら妻の存在感が薄いままなんでちぐはぐ。

    なので、このカットでは二人で会話をするってなったとき

    妻が振り向いて、ゆっくりと主人公に近づくんですよね。

    そうすることによって

    画面内における二人の大きさも同じになり、

    さらに妻にも同じように明るい照明が当たるから

    そういう意味でも二人が対等に映る。

    ので、「二人で会話をしてる」ってことが

    シッカリと描けると思います。

    んで、こういう場合は別に二人を一緒に見せる必要はなく

    電話してる主人公のアップでもいいと思える。

    けど、妻が画面の奥に後ろを向いて立ってるってことは

    主人公がしゃべってる内容を彼女が聞いてるってことが分かる。

    から、そのあとの二人の会話での彼女の言葉の重みも増しますよね

    (主人公が電話を切ったあとカットが替わって妻が出てくるよりも

    ずっと重みがあると思います)。

    あと、画面奥の暗い場所にいる人物が

    手前の明るい場所に来るってことは

    「彼女の出番が来た」ってことが自然に分かるわけだし、

    そういう意味でもこの演出は効果的だと思います。

    この場面は安アパート(だと思う)の狭いキッチンだから

    会話をしようと思えば別にそのままでも話せる。

    けども、この作品の監督(か脚本家)は

    わざわざ彼女を歩かせて主人公に近づけ、そうすることによって

    二人の会話をちゃんと描いてるわけですよね。